大牟田学園のあゆみ

故 圓佛末吉理事長

理想に燃え 正しいものに憧れた そんなイイ時代に大牟田高校は誕生した。

 私は昭和二十六年、国の教育制度改革により、本校の学校法人の理事長として今日に至りましたが、私にとりましては、大牟田高校は「私のいのち」として全身全霊を打ち込んで参りました。

 本校の教育方針と致しましては、

  1. 一、国と郷土と自分の職業を愛する人間
  2. 二、社会の第一線に立つ、誠実なる人間
  3. 三、よき家庭をつくり、親に孝養をつくす人間

の育成を第一義とし、さらにまた「社会の一隅を照らす人材」を養成せんとするものであります。伝教大師は「一隅を照らす、これ即ち国宝なり。」と述べております。また、旧制五高の夏目漱石先生は「ソレ教育ハ建国ノ基本ニシテ、師弟ノ和熟ハ育英ノ大本タリ。」と申されました。教育の任に当たる者の責任は誠に重且つ大であります。(以下略)

「大牟田学園の歴史と教育」


理事長 圓佛誠考

理想に燃え 正しいものに憧れた そんなイイ時代に大牟田高校は誕生した。

 私学の原点はその建学の精神にあります。大牟田学園の建学の精神は「知育、徳育、体育の調和のとれた全人教育を実践し、社会の一隅を照らす人材を育成する」ことです。顧みれば本学園の前身、大牟田職業学校は第一次世界大戦の戦後処理であるパリ講和会議が開かれ、日本が戦勝連合国の一員としてベルサイユ条約に署名した1919年(大正8年)に創立されました。翌年設立された国際連盟では常任理事国になり国際政治の舞台に立ち、近代工業国として西欧列強諸国に伍して歩み始めたころでした。大牟田市制施行の二年後です。このような時期に学園創立者、陣内肇先生は「一技に秀でた人材の教育」を目指されました。 初代校長の屋山龍雄先生はそのためには単に知識技能の伝達に止まらず、よき人格の涵養こそ大事と、今で言う「全人教育」の考え方を建学の精神とされました。 前理事長、圓佛末吉先生はこのことを伝教大師最澄の「一隅を照らす、これ国の宝なり」を引いて教えられました。世の中の役に立つ人材の育成をめざして学園発展の基礎を創られた先生方の理想とされた「全人教育」はいまなお本学園の教育の基本であり、またこれからも変わることのない理念であります。 日本が誇るべきは江戸時代初期からつい先頃まで子どもの学力が世界一だった教育です。いろいろな調査によれば、残念ながらこの十年、日本の子どもの学力は低迷し今や韓国、香港、シンガポール、フィンランドといった国々にも抜かれてしまったようです。 一生懸命勉強して将来世の中の役に立ちたいという志を持った子どもが減っていることも事実のようです。私は教育に携わる一人としてこの事態を日本の教育の危機と重く受けとめます。そして大牟田学園ではこれら調査結果とは逆に生徒諸君の意欲と学力の向上が顕著なことに鑑み本学園のめざす方向が間違っていなかったことを確信する次第です。
 資源に乏しいわが国が頼れるものは人材です。そして人材は教育が鍵です。教育は一国のあり方を左右するといわれるゆえんです。ここに改めて本学園建学の精神に思いを致し、教育に携わるものの責任の重大さを痛感する次第です。

「大牟田学園の歴史と教育」


校歌

校歌

沿革

創業当時の校舎(明治町) 校内実習場 校舎(本町6丁目S8~S18) 在校生と職員による建設 軍事教棟(S16) 校舎(昭和18年~29年) 昭和33年(創立40年) 校舎三本杉附近 普通科特進コースの合宿学習 駅伝全国大会優勝(4回目) 全国高校柔道選手権大会準優勝 シドニーの高等学校との学校交流
沿革年表 部活動
大正 8年10月 明治町に大牟田職業学校創立
建築科、家具科設置  陣内 肇 初代校主就任
   
9年11月 校名を大牟田工芸学校と改称    
11年10月 1期生12名卒業(建築科4名・家具科8名)    
昭和 5年5月 校旗・校歌を制定    
8年11月 校舎を本町6丁目に移転
設計者と棟梁は卒業生、工事には全生徒が従事
   
17年4月 陣内 肇初代校主より圓佛七蔵第2代校主に経営移譲
大牟田市草木に移転
   
17年8月 財団法人大牟田工芸学校設立認可    
18年4月 圓佛末吉 初代理事長就任
校名を大牟田工業学校と改称
建築科、木材工芸科(家具科を改称)、土木科、採鉱科設置
   
23年3月 学制改革に伴い、校名を財団法人大牟田工業高等学校と改称    
23年11月 創立30周年記念式典    
24年4月 PTA発足 生徒会結成    
24年10月 修学旅行開始(3年生・関西方面)    
25年4月 普通科設置    
26年3月 学校法人大牟田学園と組織変更
木材工芸科廃科
   
26年10月 大牟田市内合同体育会(市内高体連)開催    
27年3月 採鉱科廃科    
27年4月 電気科設置
大牟田学園奨学会設立 8名の一般奨学生採用
   
28年4月 校名を学校法人大牟田学園大牟田高等学校と改称
商業科(男子)設置
   
28年10月 「正義・友愛・誠実」の三綱領制定    
28年11月 創立35周年記念式典  校旗制定    
29年4月 体育特技奨学生採用    
29年10月 新校歌を制定(頓田元穂作詞、古関裕而作曲)    
30年3月 普通科廃科 30年10月 バスケット部、県代表として西日本大会(松江市)出場
31年4月 生徒数1,000名を超す 31年7月 卓球部九州大会団体・シングルス・ダブルス優勝
    31年8月 卓球部全国高校総体ダブルス準優勝(江頭・渡辺組)
33年10月 創立40周年記念式典(校内文化展示会実施)
陣内 肇・圓佛七蔵 両校主の胸像除幕
33年11月 全国弁論大会(中京大学)松永昌博4位入賞
34年4月 PTAを育友会と改称    
34年6月 体育後援会結成 34年7月 卓球部九州大会団体・シングルス優勝
    34年8月 バレー部・卓球部全国高校総体出場
    34年12月 全国高校駅伝大会(大阪)に初出場し、準優勝 2時間14分49秒
    36年12月 卓球全日本ランキング6位となる(奥野不二彦)
    37年7月 卓球部九州大会団体・シングルス優勝
38年4月 機械科設置 荒木万寿夫文部大臣来校 38年9月 九州高校雄弁大会県代表出場(高巣光男)
38年11月 創立45周年記念式典(吹奏楽部による記念演奏会開催)    
39年10月 柔道場新築(97坪)    
40年2月 鉄筋校舎(1号館)第1期工事完了 40年12月 全国高校駅伝大会2回目の準優勝 2時間11分25秒
40年4月 商業科に女子課程設置
男女共学となり生徒数が2,000名を超す
40年7月 卓球部九州大会団体優勝
40年10月 「三本杉」除去 40年8月 卓球部・庭球部全国高校総体出場
41年2月 1号館第2期工事完了    
41年4月 マイクロバスを校用車として購入    
    42年3月 ボストンマラソン日本代表に選出(駅伝部OB井上 俊)
    42年10月 全国高校弁論大会(名城大学)塚本信子3位入賞
    42年11月 アマ無線オールシティーコンテストで日本一(古賀 司)
43年1月 講堂兼体育館「鳳翔館」落成
演劇教室が始まる
43年11月 九州高校駅伝大会初優勝
43年6月 圓佛末吉理事長 藍綬褒章受章    
43年11月 創立50周年記念式典(文化祭・体育祭開催)    
    44年8月 バレー部全国高校総体出場
45年12月 2号館第1期工事完了 45年3月 ボストンマラソン日本代表に選出(駅伝部OB内野幸吉)
    45年7月 金鷲旗高校柔道大会第2位
48年10月 2号館第2期工事完了 48年4月 西日本高校柔道大会優勝
48年11月 創立55周年記念式典(文化祭・体育祭開催)    
    49年8月 全国高校総体柔道中量級優勝(西田孝宏)
~50年も連続優勝
    49年12月 全国高校駅伝大会3回目の準優勝
50年4月 普通科設置 50年12月 全国高校駅伝大会に初優勝 2時間09分11秒
~51年も連続優勝 2時間09分57秒
    51年6月 モントリオール・オリンピック出場(ボクシング42卒古賀俊憲)
    51年10月 国体5000メートル高校新記録で優勝(吉富 悟)14分17秒4
    51年12月 世界ジュニア選手権大会優勝(柔道51卒西田孝宏)
52年6月 圓佛末吉理事長 勲四等瑞宝章叙勲受章    
52年10月 図書館・視聴覚教室完成
「甕棺」破片出土(羽山台遺跡)
   
53年11月 創立60周年記念式典(文化祭・体育祭開催)
韓国修学旅行実施
   
54年3月 グランド全面改修工事完了    
55年2月 木造中校舎東半棟跡に新校舎3号館落成    
55年11月 生徒食堂竣工    
56年1月 LL教室・売店竣工    
56年6月 相親寮竣工    
    58年11月 野球部明治神宮大会出場
プロ野球ドラフト3位(近鉄 村上隆行)
60年2月 圓佛末吉 前理事長逝去  圓佛誠孝 第2代理事長就任 60年8月 弓道部全国高校総体初出場
60年12月 第二体育館兼食堂竣工    
    61年7月 金鷲旗高校柔道大会第3位
九州ジュニアゴルフ選手権大会優勝(福永和宏)
    61年8月 全国高校総体柔道中量級優勝(杉野健次郎)
~62年も連続優勝
    61年11月 高文連主催美術工芸展特選(塩塚敦子)
62年2月 3号館3期工事(実習棟)竣工 62年11月 プロ野球ドラフト4位(阪神 宮脇則昭)
62年5月 1年集団宿泊研修開始(国立阿蘇青年の家) 62年12月 全国高校駅伝大会4回目の準優勝 2時間06分01秒
62年8月 野球場(第二運動場)竣工    
63年4月 機械科を電子機械科と改称
商業科にコンピュータビジネスコース設置
63年11月 九州高校駅伝大会優勝(高校最高記録)2時間05分51秒
63年11月 創立70周年記念式典
圓佛末吉前理事長の胸像除幕・同窓会より校旗寄贈
63年12月 全国高校駅伝大会3回目の優勝 2時間5分53秒
平成 元年1月 3号館4期工事竣工 元年2月 千葉国際クロスカントリー大会団体優勝
    元年7月 カナダ国際ジュニア陸上大会5000メートル優勝(中村博幸)14分21秒98
    元年9月 国体10000メートル優勝(中村博幸)29分54秒93
    元年10月 大牟田市民栄誉賞受賞(駅伝部)
2年1月 男子の長髪許可(昭和42年以降禁止) 2年8月 庭球(ソフトテニス)部全国高校総体団体初出場
    2年12月 全国高校駅伝大会5回目の準優勝 2時間06分48秒
3年4月 寮兼研修所「尚友館」落成 3年12月 全国高校駅伝大会4回目の優勝 2時間06分47秒
4年9月 オーストラリア修学旅行実施    
5年4月 学校週5日制を実施(普通科は除く) 5年3月 吹奏楽部第1回定期演奏会実施
全国高校柔道選手権大会団体準優勝
5年11月 創立75周年記念式典
第1回体育祭・羽山祭・多目的棟竣工
5年4月 イタリアジュニア国際柔道大会重量級優勝(高森啓吾)
    6年2月 千葉国際クロスカントリー大会団体優勝
    7年8月 世界ユニバーシアード福岡大会5000メートル優勝
13分53秒86(駅伝部OB川内勝弘)
    8年12月 全国高校駅伝大会6回目の準優勝 2時間06分50秒
~3年連続準優勝 2時間04分35秒 2時間05分24秒
9年2月 大牟田中学校校舎竣工    
9年4月 大牟田中学校開校(1期生77名)
中高一貫教育「誠進コース」設置
   
11年11月 創立80周年記念式典(羽山祭開催)    
12年4月 商業科を情報ビジネス科と改称
フランスEABJM校より短期留学生受入(24名)
12年7月 金鷲旗高校柔道大会第3位
12年9月 ハワイ修学旅行実施 12年8月 全国高校総体柔道団体第3位
    12年12月 全国高校駅伝大会5回目の優勝 2時間04分48秒
13年3月 フランスEABJM校へ短期留学生派遣(26名)    
14年4月 フランスEABJM校より短期留学生受入(23名) 14年1月 吹奏楽部マーチング全国大会初出場
    14年10月 国体5000メートル日本高校新記録(土橋啓太)13分44秒91
15年3月 フランスEABJM校へ短期留学生派遣(21名) 15年7月 金鷲旗高校柔道大会第3位
15年4月 総合学科設置(全科男女共学) 15年9月 フランスジュニア国際柔道大会100㎏超級優勝(高橋和彦)
16年2月 柔道場落成(新築建替) 15年10月 ドイツジュニア国際柔道大会100㎏超級優勝(高橋和彦)
16年4月 フランスEABJM校より短期留学生受入(22名) 16年8月 アテネ・オリンピック出場(柔道H8卒塘内将彦)
    16年12月 マーチングバンド・バトントワリング全国大会金賞
~17年も連続金賞
17年3月 フランスEABJM校へ短期留学生派遣(23名)    
18年3月 ニュージーランドへ短期留学生派遣(16名)    
18年4月 フランスEABJM校より短期留学生受入(23名)    
19年3月 フランスEABJM校へ短期留学生派遣(21名) 19年3月 第79回選抜高等学校野球大会初出場
    19年7月 金鷲旗高校柔道大会第3位
    19年8月 日・韓・中ジュニア交流ソフトテニス大会優勝(村田直樹)
    19年9月 全日本ジュニア柔道体重別選手権大会60㎏級優勝(右田晃介)
    19年10月 プロ野球ドラフト4巡目(ロッテ 阿部和成)
20年4月 フランスEABJM校より短期留学生受入(22名)    
21年3月 フランスEABJM校へ短期留学生派遣(21名)    
21年5月 圓佛誠孝理事長 旭日双光章叙勲受章    
21年10月 創立90周年記念式典(羽山祭・体育祭開催)    
22年2月 太陽光発電設備設置(柔道場屋根部40kW) 22年12月 全日本柔道優勝祝賀会(優勝 高橋 準優勝 立山)
22年4月 フランスEABJM校より短期留学生受入(20名)    
23年3月 フランスEABJM校へ短期留学生派遣(20名) 23年7月 全国高校総体3000メートル障害5位(大山憲明)
(高1歴代1位記録)9分05秒47
23年11月 調理科実習棟竣工 23年12月 マーチングバンド・バトントワリング全国大会金賞
24年4月 調理科設置 24年7月 金鷲旗高校柔道大会第3位
24年10月 フランスEABJM校より短期留学生受入(14名) 24年8月 吹奏楽部チェコ共和国海外遠征
25年3月 フランスEABJM校へ短期留学生派遣(15名) 25年8月 全国高校総体3000メートル障害優勝(大山憲明)8分54秒12
全国高校陸上競技選抜大会10000メートル優勝(堀 龍彦)
    25年11月 全国高校ロボット競技大会準優勝
    25年12月 全国高校駅伝大会9回目の準優勝
(県・九州高校最高記録) 2時間03分54秒